毎月22日は「禁煙の日」です。ご存知でしたか?
2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、インバウンドを見据えて、飲食店や公共施設などでの喫煙を規制する法案ですが、改正案では、加熱式たばこは分煙可能ですが、紙巻きは密閉された喫煙所でのみ可能。既存の小規模飲食店には喫煙を例外的に認め、基準を「客席100平方メートル以下」「資本金5000万円以下」としています。
改正案には「規制が中途半端」「線引きが分かりにくい」などの厳しい意見があり、国際的にはまだまだ規制は緩いと言われています。
一般社団法人 禁煙推進学術ネットワーク(http://www.kinennohi.jp/)に、以下の内容が掲載されています。
・喫煙による煙には、4,000種類以上の化学物質が含まれ、有害物質約250種類の中には少なくとも約70種類の発がん性物質や多数のフリーラジカルなどがあります。これらにより喫煙が、がん、循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、その他のさまざまな健康障害の原因になっていることが、国内外の多くの疫学的および実験的研究から示されています。
・喫煙が健康に及ぼす影響として、もう1つ重大なのは「受動喫煙」です。喫煙による煙に含まれるさまざまな有害物質は、喫煙者が肺に直接吸い込む主流煙よりも、吸っていないときに立ち昇る副流煙により多く含まれ、副流煙と呼出煙を喫煙者の周りにいる人が吸い込むことにより受動喫煙が起こります。
自他共の健康のために、「喫煙は病気、喫煙者は患者」と認識し、他の生活習慣病と同じように、気楽に積極的に治療を受けることが大切です。
これまで、禁煙しようとしてもなかなかできなかったという方は、ニコチン依存症(身体的依存と心理的依存)という薬物依存の状態なのです。喫煙は嗜好や趣味の問題ではなく、喫煙病( 依存症+喫煙関連疾患)という病気です。
早川浩之の内科医院では「禁煙外来」を行っています。 従来は自分の力だけで禁煙をめざしたため、失敗し、精神力への挫折感や罪悪感が残り、禁煙はつらいものでした。現在は、禁煙補助薬(貼付薬あるいは内服薬)を使うことにより、無理なく楽に喫煙を止めることが出来ます。
喫煙本数や喫煙年数により、禁煙治療に保険が適用されることもありますので、一度ご相談ください。TEL:076-222-8822